JavaScript / HTML のコードとキーボード・ディスプレイから成るインタラクティブアート作品。

URL

https://youtu.be/mWztqd8VJ2M

説明

この作品は、限られたキーしか押せないキーボードと、「問い」と「答え」を画面に表示するプログラムから成る。 押せるキーは〈Q〉と〈Enter〉のみである。〈Q〉を押すと画面には或る「問い」が表示され、〈Enter〉を押すとそれに対する「答え」が表示される。 「問い」は、私の頭に浮かんだ他愛の無いもので、全部で100個ある。これらに対する「答え」は、インターネットや人工知能を使って調べたものである。

この作品で、表現を試みたこと:

1) 私たちは、キーボードを叩いて何でもできるような気がしているが、実際にできることは限られている。 逆に言うと、テクノロジーでできていないことはまだまだたくさんあり、これから発展の余地がある。

2) これからの時代、人間にできることは「問うこと」のみになるかもしれない。人間はこの能力を伸ばしていくべきである。 よい問いは、科学・経済・哲学などあらゆる分野を発展させる。 かつてパブロ・ピカソは、「コンピュータは役に立たない、答えを出すだけだから」と言った。答えを出すことよりも、よい問いを出すことのほうが価値が高いのである。

3) 私たちは、テクノロジーは何でも教えてくれると錯覚するが、本当は、いい加減な答えばかりではないだろうか。 答えが正しいのか間違っているのか、判断することは難しくなっている。